「幸せ」を年収で買う?!
「国際恋愛って、なんだか憧れる」
「アメリカ人の彼と付き合えば、人生変わるかも?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
実際にアメリカで暮らし、恋をして、そして別れを経験した私は、そうした“憧れ”がどれだけ現実とかけ離れていたかを、身をもって知りました。
たしかに、文化も価値観も全然違う相手との恋愛は、新鮮で刺激的に見えます。でも同時に、ズレやすれ違いも起きやすいし、年収が高いから「お金を出してくれる=愛情表現」と言うわけでもありません。心のケアや思いやりは、別次元の話です。
このエピソードは、私がアメリカ人男性の“6フィギュア”彼氏と付き合ったリアルな記録です。
恋にワクワクしている人も、国際恋愛に一歩踏み出したい人も、これを読んで少しでも現実の輪郭が見えたらうれしいです。そして、どんな恋も「うまくいかなかったから失敗」ではなく、その経験は、ちゃんと自分の糧になります。
※「6フィギュア」とは、アメリカでよく使われる表現で、年収6桁=10万ドル以上(約1,500万円前後)の収入がある人のことを指します。
今回のテーマでわたしが学んだ5つのこと
「彼、年収はすごく高かった。でも、どうしてこんなに心が寂しかったんだろう──。」
国際恋愛を通じて経験した“あの恋”から、いろいろなことを感じ、学びました。
この記事では、そんな体験から得た気づきを5つの視点でまとめています。
💡目次|高収入男性との国際恋愛で学んだ5つのこと
- 話し合いができない関係は、遅かれ早かれ行き詰まる
- 自分の“直感”は意外と当たる
- 大人の恋愛は「育てる関係」。理想にこだわらない幸せの見つけ方
- 高収入=余裕がある、とは限らない
- 終わった恋からも“感謝”は残せる
- まとめ~背伸びした恋、そして気づいたこと~
①話し合いができない関係は、遅かれ早かれ詰む
国際恋愛でも、日本国内の婚活でも、「年収」で相手を見る女性は少なくありません。私自身も、「6フィギュア」という響きに、“経済的な安心”を感じてしまった一人です。
多少性格にクセがあっても、それだけ稼げる人なら、受け入れられるかもしれない――。そんな思いで、その恋を始めました。
でも、現実は甘くありませんでした。
どんなに収入が高くても、「会話のキャッチボール」ができなければ、心のつながりは生まれないのです。
私たちの間では、小さなすれ違いがどんどん積み重なり、そのたびに話し合おうとしても、返ってくるのはシャッターのような沈黙か、「自分が正しい」という態度だけでした。
特にアメリカでは、「対等なパートナーシップ」が重視される文化があります。
男性の中には、女性に頼られることで“優位性”や“支配感”を感じる人もいますが、それが「共依存」や「上下関係」の構図になってしまうと、健全なパートナーシップとは言えません。関係における主導権をどちらか一方が常に握っている状態では、やがてどちらかが息苦しさを感じ始めます。心地よい関係を育てていくには、対等な立場で、お互いに“自立”しながら支え合えることが欠かせないのです。
もし、「年収が高いから」といって会話が成り立たない相手と向き合い続けたら……自分自身の主体性が削がれていくのを感じることになります。お金は大切なのですが、心の通わない日々のほうが、もっとつらいです。だからこそ今は、やっぱり人柄、そして“対話できる相手”こそが何より大切だと、胸を張って言えます。
② 自分の“直感”は意外と当たる
最初の数週間は、本当に楽しくてワクワクしていました。
でもふとした瞬間に、「あれ?」と感じた小さな違和感があって…。
そのときは見逃してしまったのですが、あとから振り返ると、その“違和感”こそがすべてのヒントだったのだと痛感しています。
私はこれまで、ちょっと強引で引っ張ってくれる“オラオラ系”の男性に魅力を感じてしまうところがありました。
でも、それが「自己中心的な優しさ」だった場合──つまり、相手にとって都合のいい“優しさの定義”があるタイプだと、自分の心がすり減っていくんです。
「オレはちゃんと優しい」「感謝されて当然」みたいな雰囲気があると、こちらが傷ついても気づいてもらえないことも…。
当時の私は「気のせいかな」と何度も自分を納得させようとしました。
でも、今ならはっきり言えます。直感って、意外と当たっているんです。
仕事では確かに、彼は素晴らしいリーダーでした。
大きなプロジェクトをまとめ、結果を出し、尊敬されていました。
でも、私生活ではその“管理外”の優しさ──つまり、相手を思いやる柔らかさ──が足りなかったのだと思います。
ビジネスの場での成功と、パートナーシップでの優しさは、全く別のスキルだと知りました。
もしまた恋愛をすることがあったら、最初の小さな「ん?」を見逃さない自分でいたいな、と思います。
③大人の恋愛は理想より成長のパートナー
私も相手も離婚経験者でした。同じような傷や背景を持っていたからこそ、「理想の相手を探すこと」よりも、これからはお互いにどう“育て合っていけるか”、そして自分がどこまでを自然体のまま受け入れられるのか、そんな視点が大事なんだと感じるようになりました。
ただし、ここで忘れちゃいけないのは、自分の「心の声」や「自然体」を犠牲にしてまで合わせる必要はないということです。“妥協”と“自己犠牲”は、まったくの別物なんですよね。
年齢を重ねると、「もう若くないし…」と、自分にブレーキをかけてしまいがちですが、私は、年齢はただの数字だと思っています。“もう若くないから”ではなく、“今だからこそできること”に目を向けていきたいです。過去より今、今よりこれから。そうやって前を見ていけば、何歳からでも成長はできるはずです。
もちろん、今の自分に合っていないジャンプを無理にしてしまえば、それはプレッシャーやストレスになってしまうこともあります。だからこそ私は、ほんの少しの“背伸び”を大切にしたいです。無理しすぎず、でもチャレンジを恐れず、自分をゆるやかに成長させていくような生き方が、いちばん自分らしいと思えるからです。
今の私にとっての課題は、お金の教養や生活基準点を少しずつ整えていくこと!そしていつかまた、あの世界に戻るときには、背伸びしなくても自然体でいられる自分になっていたいです。そんな自分に出会えるように、これからも前向きに進んでいきたいと思っています。
アメリカではよく “Age is just a number(年齢はただの数字)” って言うけれど、本当にそう思います。
「いくつになっても挑戦できるし、前に進める」だからこそ、大人同士、お互いを尊重しながら一緒に“前進できる関係”を築くことが、いちばん大切なんじゃないかなって思うんです。
④ 高収入=ラクな生活、とは限らない
彼は高収入で、稼ぐ力はバリバリあります。アメリカの“six figures”、日本円にして年収1500万円以上であっても、アメリカ生活では“贅沢三昧できる収入”ではないんです。それでも一般よりも郊外の立派な家に住んだり、良い車を新車で購入したり、その位はできます。
しかし実際、テキサスの郊外でもローン、車、保険、ペット費用、老後資金、旅行代…生活コストがとにかく高いから、手取り月8,000ドル以上あっても、豪邸に住んでたらそれでもギリギリかもしれないです。
一方、私は月4,000ドルの手取りで、自分の生活でいっぱいいっぱいなので、「高収入の人と一緒ならちょっとはラクできるかも」と思っていました。しかし、実際は違ったのです。
彼の住む世界に合わせるには、自分の服装、言葉遣い、話題、食事や贈り物…“庶民なりの努力”を日常的に求められる感覚があって、プレッシャーも大きかったです。
そして気づきました。
💬 まず自分自身が、その生活レベルに見合う存在にならなければ、本当の意味で一緒に歩くのは難しいんだろうな、って。
つまり、高収入の人と結ばれたいなら、自分もその経済感覚に耐えられるだけの“土台”を持たないと、かえって苦しくなるな、と感じました。経済的な「余裕」と「安心感」は似てるようで全く別物です。見た目の華やかさだけじゃなく、自分自身の暮らしとの“地続き感”があるかどうかが、本当の意味での「相性」なんだと学びました。
⑤ 終わった恋にも、“感謝”
たとえ価値観が合わずに別れを選んだとしても、その恋があったからこそ「自分にとって大切なもの」がはっきりした気がします。
たとえば、自分はどこまで妥協できるのか。
どんなことは絶対に譲れないのか。
そして、誰かに頼らずとも「自分の足で幸せを築く力」を身につけなきゃ!っていう気づきです。
恋が終わるときって、つい「失った」と思いがちだけど、本当はたくさん“気づき”をもらっていて
💬 感情的には終わったけど、「学び」と「感謝」は、ちゃんと私の中に残る。
それがきっと、次のステップへの原動力になるはずです。だから今は、自分自身を磨く時間とします。焦らず、でも一歩ずつ進もうと決意しました。この恋が教えてくれた“わたしの軸”を胸に、ちゃんと次は、もっといい未来を選べるように!
💖 背伸びした恋、そして気づいたこと
6フィギアっていう響きに、ちょっと夢を見たのかもしれません。今までとは違うレベルの世界に足を踏み入れて、私なりにすごくがんばって“恋”した気がします。
でも気がつけば、いつも大事にしてきたはずの「自然体」の自分を、どこかに置き去りにしていました。「もっと合う人になりたい」って思えば思うほど、自分らしさから遠ざかっていたのかもしれません。どれだけ稼ぐ力のある人とでも、自分を犠牲にしてまで、自然体の自分を置き去りにしてまで、一緒にいるべきではないです。恋が終わった今だからこそ、見えてきたものがあります。それは、譲れない価値観、そして、自分の人生をどう生きたいかという指針です。
あの時間には、確かに感情の揺れもありましたが、そんな自分の「気持ち」にちゃんと気づけたとき、ようやく“覚悟”ができた気がします。この恋を終わらせることは寂しいけれど、それは新しい自分への再スタート!きっと、これからはもう少し、素直な気持ちを大事にしていける気がしています。
そこに「気づき」と「感謝」がある限り、私は前に進めると思えるようになりました。過去を振り返ることは、後悔のためではなく、次の目標を描くため!
これからは、もっと自分を大切にしながら、自然体でいられる関係や暮らしを選んでいきたいです。そうやって、自分らしく、丁寧に生きていくことが、何よりの幸せにつながると信じています。
そして次は、自分の生活レベルを少しずつでも上げていくことが目標です。次に出会いが訪れたときには、レベルアップした私が、無理のない“自然体”でいられるように——そんな自分を目指して、また一歩ずつ進んでいきたいと思います。
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