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アメリカに暮らしていると、ときどき不思議に思うことがあります。「関税をかけたら、中国やメキシコが払うんだろ?」と本気で信じている人がいるんです。トランプ大統領の「アメリカ第一主義」的なスローガンに拍手を送りながら、同時に食料品やガソリンの値上げには文句を言う…。でも、それって実は自分たちの暮らしに“関税”が跳ね返ってきてる証拠なんですよね。
経済って、感情やイデオロギーとは別の軸で、静かに、でも確実に動いていきます。そして2025年、トランプ関税が再燃し、株式市場は不安定な空気に包まれています。
こんなとき、「50代投資家」が取るべき行動とはなんでしょうか?
短期的な不安に振り回されず、“にゅうわ”な心で未来を見据えるためのヒントを、ここにまとめてみました。
誰のための“関税”なの?
“アメリカ人の生活費”がじわじわ高騰中【トランプ関税とは?】
アメリカ生活で、耳を疑うセリフ「トランプが関税をかけてくれれば、アメリカの経済が復活する!」って。でも…その“関税”、実は払っていくのはアメリカの消費者なんですよね。ちょっと良く考えてくださいって言いたくなるんです…それは外国にかけたものではなく、最終的にアメリカの消費者が負担していると言うことを。
お野菜、車、iPhone、生活用品…あらゆる物の価格が上がっている背景には、関税だけでなく、パンデミック後のサプライチェーンの混乱や、輸送費・燃料費の高騰、労働者不足といった複雑な要因があります。「Made in USA」と書かれていても、部品や原材料は外国製、というのは日常茶飯事。アメリカ国内だけで完結する生産なんて、もはや幻想に近いのが現実なんですよね。それでも「関税でダメージを受けるのは外国だ!」と信じて疑わない声があるのは不思議な話。実際は、そのコストが生活必需品の価格に“しれっと”上乗せされているんです💸例えば、お子さんが欲しがるおもちゃ。Amazonをのぞけば、そのほとんどが中国やベトナム製。「アメリカ産だけで生活する」なんて、もう現実的じゃないのに…。
こうして起きた“トランプ関税ショック”とも言える株価下落。
「リタイア目前なのに…」と焦る50代投資家にとっては、まさに心がざわつくタイミングかもしれません。でも、だからこそ——今できることに目を向けて、自分の軸で動くことが大切なのです。
ちょっと深呼吸して。“今できること”にフォーカスしてみましょう。
50代投資家が今、焦らない理由
むしろ今がチャンス?長期目線で備える“にゅうわ思考”
今回の株価の下落、その原因は「トランプ関税」そのものだけではありません。
世界の投資家たちは、アメリカの政策が世界経済に与える影響を冷静に見ています。もしこのまま保護主義が加速すれば、グローバルな景気減速にもつながる——そう感じた市場が、「いったんリスク回避をしよう」と動いた結果が、今の株価の下落です。
でもだからこそ、今こそ冷静に。
株価が下がって「資産が減ってる!」と不安になるのは当然。でも、焦って売る=損を確定する行動は、将来の自分にとって大きな損失になりかねません。
特に50代は、「定年後のお金」「老後資金」に敏感な時期。でも実は、今からの10〜20年もまだ“現役の投資期間”なんです。焦って損切りするより、「持ち続ける」「むしろ買い増す」ことが、将来の自分を助ける可能性の方がずっと高い。
そして何より、市場は回復するという歴史を、私たちはすでに見てきています。
リーマンショック、コロナショック——あのとき慌てて売らなかった人が、いま笑っている。
だからこそ今は、“にゅうわ”に。
波が荒れているときほど、自分の軸をしっかり持って、静かに構えておきましょう。
「NISA暴落どうなる?」
アメリカ在住者が“にゅうわ”心で伝えたいこと:
最近、「NISA 暴落 どうなる」「NISA 損切り」「NISA 暴落 いつまで」といった検索が急増しています。その気持ち、とっても分かります。NISAは日本で投資を始める大きな第一歩であり、多くの方にとって“初めての長期投資”。その口座が“真っ赤”になっていたら、不安にもなりますよね。私はいまアメリカに住んでいて、別の制度(Roth IRAや401Kなど)で投資を続けてきました。
そんな私だからこそ、日本にいる皆さんにお伝えしたいことがあります。
■ NISA暴落は「タイミング」ではなく「視点」の問題
まず、今のNISA口座の下落について。これは、「今、世界の株式市場が調整局面にある」だけです。アメリカでも同じです。S&P500やナスダックが一時的に下落し、多くの人が同じように口座が赤字になっています。つまり、これは「NISAが終わった」わけでも、「失敗だった」わけでもありません。市場は上がったり下がったりを繰り返しながら、長期で見れば上昇してきた――これは、アメリカの投資文化では常識です。
■「損切り」は誰のため?焦って売っても未来は楽にならない
皆さんが検索する「損切りするべき?」という悩み。結論から言うと、長期投資で目指すなら、暴落時の売却はむしろ“最大の損です。アメリカでは「Buy and Hold(買って持つ)」が王道とされます。なぜなら、2008年のリーマンショックでも、2020年のコロナショックでも、持ち続けた人が最終的に報われたからです。短期的な不安で「損を確定」してしまうより、下がっている今だからこそ、“未来の自分”のために動くチャンスなのです。
■ “にゅうわ”投資術:焦らず、でも目を背けず
私がアメリカで学んだ、こんな時の“にゅうわ”なスタンスはこうです:
- 画面を閉じる勇気:「毎日見ない」。見すぎると不安が増します。
- 自分の目的を思い出す:「老後資金」「教育資金」…その未来に焦点を。
- ルールを守る:「下がったから売る」ではなく、「定期的に積立を続ける」が鉄則。
そして何より、今NISA口座が赤くても、それはあなたが“未来の準備”を始めている証拠です。それだけで、何もしていない人より何歩も先を進んでいると、私は思います。
■ Q:「NISA 暴落 いつまで?」の答えは?
こればかりは、誰にもわかりません。でも歴史的に見ると、市場はいつも回復してきました。リーマンショック後、株価が元に戻るのに数年かかりました。コロナショックのときは数ヶ月で回復しました。今回がどれくらいかかるかは分かりませんが、「いずれ戻る」ことに賭けるのが長期投資です。
■ NISA暴落中の今こそ、“にゅうわ”な投資を
「暴落はチャンス。
ただし、落ち着いて拾う人だけが、その果実を受け取れる。」
投資は、メンタルの戦いでもあります。焦りがちなSNSの空気に飲まれず、アメリカ式の“静かな長期投資を、NISAで始めたあなたにこそ届けたい。
にゅうわ的・暴落期の「買い増し術」って?
「こんなに下がってるのに、買い増ししていいの…?」、「NISA、むしろ今がチャンスって本当?」
そんなふうに思っている方へ、アメリカ在住の私から、にゅうわ視点でお伝えします。
■ 暴落は“セール”と考えると、少し気がラクになる
アメリカでは、株価が大きく下がることを「マーケットセール(Market Sale)」と呼ぶことがあります。つまり、「今まで高くて手が出なかった優良企業の株が安く買えるチャンス」という考え方。もちろん、暴落=チャンス、というのは理屈であって、実際に下がっている数字を見ると、心がざわつきますよね。
だからこそ、“にゅうわ”に行動するポイントは:
- 一気に買わない(一括買いはNG)
- 積立を止めない(ドルコスト平均法が活きる時)
- 感情よりルールで動く(不安な日は「見るだけ」にする)
■「買い増し=攻め」ではない。“守り”の一環と捉えて
暴落時に買い増すことは、一見「攻め」に見えますが、実は違います。これは未来の回復を見越して、「少しでも取得単価を下げるための“守り”」の行動です。
例えば、あなたが10,000円で買ったETFが今7,000円に下がっていたとしても、同じETFをあと7,000円分購入すれば、平均取得価格は8,500円になります。市場が再び10,000円に戻った時、含み益が出るタイミングが早くなるわけです。
■ 積立を「止める」?→ それは未来への分割貯金を止めること
「もうちょっと落ち着くまで、積立やめようかな…」そう思う気持ちも分かります。だけど、ちょっと待って!積立投資って、「今のため」じゃなくて、「未来の自分」に向けての“時間分散”です。相場が下がっている今こそ、安く買って平均取得単価を下げる“最大のチャンス”です。
- 積立をやめる=高い時しか買ってない投資になる
- 安い時に積み立てを続けることで、未来の回復時に報われる可能性が高くなります。
■「買い増し」してもいい人・ダメな人
買い増してOKな人:
- 積立投資をしている or 長期投資が前提
- 今すぐお金が必要ではない
- 投資している銘柄やETFの中身をある程度理解している
一旦立ち止まった方がいい人:
- 生活防衛資金(半年~1年分の現金)がない
- 投資先を何となく選んでいる
- 「下がってて不安だから、上がるまでに取り返したい」と焦っている
■ にゅうわ的「怖くない買い増し」は、自分を守る買い方
- 毎月の積立は継続(むしろ今こそ強い味方)
- 余裕資金があるなら“ちょい足し買い増し”(焦らず、少額で)
- 買ったら“放置力”で育てる(日々の動きに右往左往しない)
まとめ:暴落相場のときこそ、自分軸を取り戻す
世界の情勢や市場の変動に不安を感じるときこそ、「私は何のために投資しているのか」を見つめ直すタイミングです。
50代以上からの投資は、ただの資産運用ではなく、家族や自分のこれからに向けた人生設計そのもの。トランプ関税や株価の乱高下に一喜一憂するのではなく、自分らしいゴールに向かって“にゅうわ”に行動を選んでいきましょう。
焦らず、惑わされず、自分の軸で未来を育てる。その姿勢こそが、これからの時代を生き抜く最大の強みです。
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👉「NISA暴落、不安だけど…それって“生き方”かも?」→ noteで読む